どうも、お松です。
我が家の長男はADHDと自閉傾向を持つ発達障害グレーゾーンの子どもです。
特性を持つ子どもへの関り方はひとりひとり違うことは前提として、ここでは我が家の場合、息子の場合に効果があった関わり方を書き留めておきます。
自暴自棄になっている時に試したものだけなので気負わず流し読み程度にどうぞ。傾向が似ていると効果を感じられる可能性もあるので参考になるといいな。
- 話しかけても反応がない
- 2歳になったのに意思疎通ができない
- 指示が通らない
- 1日のルーティンがまるでスムーズにいかん
2歳時点の息子|主な特性について

発語⇒ まんま・これ
目線⇒ 合う
多動⇒ あり
癇癪⇒ 行動間の切り替え時毎回
視覚⇒ 優位
感覚過敏⇒ 足裏・聴覚少し
衝動性⇒ 強い
順番を守れない
過集中⇒ あり
こだわり⇒ ドアの開け閉め
物事の順序
シール嫌い
壁沿いを走るなど
その他⇒ 逆さバイバイ
後追いなし
くるくる回る
タイヤ回し
横目
ざっとですが代表的な特性はこの通りです。
簡単に言ってしまうとこだわりの強いジャイアン。
成長するにつれてのび太の要素がどんどん濃くなってきてます。
実践した関わりはすべてABA療法

基本的に本の内容も人様のアドバイスも盲信しないタイプなので、参考程度に読んだ本から取り入れやすく、違和感のないものを選んで試しました。
このABA療法は、定型発達の子育てでもヒントになるような内容だったなと思ってます。
一見あまりにも当たり前のことが書いているもんだから、『なんだ、もういいや・・・』って一度なったはなったんですけど、息子が問題行動を起こす度にじわじわ自分が少しも息子に合わせた関わりができていないなと感じてとりあえずやってみました。
ABA療法【応用行動分析学】
(Applied Behvior Analisys)
欧米では保険適用もされるメジャーな療育方法。
行動の前と後をコントロールして、望ましい行動を増やしたり問題行動を減らしたりする早期療育。
日本では『つみきの会』が有名。
面倒だけど子供のいいなりをやめた
ABC分析といって、導きたい行動に向けての訓練をしました。
具体的には
- お菓子を買った時に店員さんにシールを張られると、店中響く声で泣き叫ぶ。当然面倒なのでシールを断る。
- お菓子をひとつだけと約束させても複数もってくる。面倒なので買う。
この辺の対応をやめました。
- お店に入る前に約束をする
- 問題行動を起こす
- 一貫して約束を全うする
この方法、想像通り最初はずっと辛い・めんどくさいって気持ちが先行します。
そこで”どうせ効果なんかない”と思ってしまえばそれまでだったんですけど、改善できるなら息子も私も楽になれるという考えも捨てきれず、少し踏ん張ってみたところ、続けて10日ぐらいで効果が見え始めます。(ただの成長って線もあるが)
最初は震えながらシールを剥がすことを我慢していた息子が、普通にお店を出てから剥がすように変化していきました。
「知ってるだけ」なのと「やってみる」のとでは大きく違うなと改めて。
見てほしい、聞いてほしい時に指を使った

声をかけてもまったく反応しないので、プロンプトといって動作を促す手伝いを積極的に使いました。
息子は指示をまともに受けきれないので、視覚からヒントを与える方法をずっと取ってきたのですが、今までは点でしかなかったと気付きます。
つまり「絵カード」「スケジュール表」「ToDoリスト」といった固定された視覚情報ではなく、「目線の誘導をして情報を拾わせる」線での対応が息子の正解だったのです。
人差し指を子供の目の前に持って行って注目させ、見てほしいものまで視線を誘導。
これは現在も使っていて、一番役に立った方法です。
※ただし注意力散漫すぎる長男は1つの行動でしか使えない。
目標を小刻みに決めて達成させる

2歳の頃は、イライラを我慢することはもう諦めていたので、どうにか他のことでカバーできればと思って始めたのがこの手法。
子供に何かをさせたいと思った時、その目標の中でも小さく目標を切り分けるようにしました。
具体的な例を出すと
手を洗わせたい時の目標項目
- 台に乗って水を出す
- 手を濡らして石鹸をつける
- 洗えたら水で流す
- 台から降りて手を拭く
こんな風に、
『手を洗ってね』
と声をかけたあとに、
この細かい目標を口に出して、ジャスチャーしながら順番に指示を出していくようにしました。
こうすると息子もなんとなく『できる』という感覚をつかみ始めます。
これができるようになってきたら今度は目標をもう少し大きめに切り分けて指示を出すように変更。
4歳の今は『手を洗って』と言うと、やはり一度は拒否するものの、自らの足で洗面所へ向かってくれるまでになりました。
さらに言うと傍についていてやれば、『手を洗う』ことはできるようになっています。
こう見ると年齢的に当たり前のことのように思いますが、『手を洗って』と声掛けして私が手とり足取りしてやっと手が洗える状態が実は3歳になってからも続いてました。
1歳半から練習を始めて3歳過ぎまで1歩も進まなかったものが、少し指示の出し方を変えるだけで1ヶ月で改善されたということが事実としてあるので、何でもやってみて損はないなと思いましたね。
「小さな目標ごとに褒める」とかしつこいぐらいいろんな本に書いてるけれども、正直大げさなものは私たち親子には違和感のあるものだったので、さりげなく『うん、よくできたね』ぐらいの相槌程度にとどめています。
体感的には『すごい』とか『えらい』とか表面的な褒め方よりも、『ありがとう』『助かる』『できたね』といった情緒的な声掛けの方がその後に続く行動に良い変化が見られました。私も自然と声に出すことができたので『これぐらいなら続けられるな』と思い今に至ります。
家庭でできることは本で十分学べた(我が家のケース)

今は有料のABA療法のセミナー・ホームセラピーなんかも日本で広める動きがありますけど・・・
はっきり言って正直毎日クタクタで思考停止してる状態の中、そこに手を出すのはハードルが高い。
というか困り感もそもそもそこまでじゃないと思ってる自分も正直いた。なので私は本だけ流し読みをして、掻い摘んでは自分のペースで取り組みました。
それでも十分息子との関わりに変化があったし、それによって息子の問題行動を減らすことには感覚的に成功したと思っているので、何でもいいから今すぐに対策したいという人にはお勧めですね。(まず神経トゲトゲになりすぎて人からのアドバイスに懐疑的だったのもある)
私が主に参考にしたのは、『発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ』という本。
イラストが多めなので大事なところを拾いやすかったです。
指示が通らない2歳の息子に試したことまとめ
ABA療法の一部を取り入れた
子供の言いなりをやめた
プロンプトで行動を促した
目標を切り分けて達成させた
指示が通らないと日々の生活にかなり消耗しませんか・・・
我が家の場合はこの方法で幸運にもうまくいった方だと思っています。
子どもの特性と家庭の状況に合わせて対処法は大きく変わるので、今路頭に迷ってる人はまず知識から入れておいて、今後どういう方向に子どもを導いていくのかを考えてもいいのかなと。
2歳ならなおさら、面倒を見る人の元気さえあれば(ほとんどの人はないだろうけど)あれこれ試してみるのが手っ取り早いかもしれない。
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