元ヘビースモーカーがニコチン摂取からプロセス依存に至るまでの話に90年代の雰囲気が付き纏うさまと時々顔を出すあだち充

元ヘビースモーカーがニコチン摂取からプロセス依存に至るまでの話に90年代の雰囲気が付き纏うさまと時々顔を出すあだち充 3000文字
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ルーズソックスは2枚履き。

お松(きろくこむ)ですよ。

年代が合わない、そんなのは問題ではない。

ググれば出てくる。そして歴史を知りなさい。

筋金入りのヘビースモーカーもとうとう次男の妊娠を機にスモーキンシガレットをやめました。

そりゃ子供がお腹にいるんだからそれが一番大事でしょ?

かれこれ人様に言えないようなメンソールはインマイバッグな経歴を持っていたわけなんだけど、気付いたことがあって。

考えてみればニコチン(物質)に対する中毒性より、プロセス(行動)に対する中毒性がすごかったんだっちゅーの。って話。

順を追って言うとだね

プロセス依存

ニコチン依存

プロセス依存

てな感じで、ニコチン依存を通り過ぎてまた最終的には行動に依存していたと推測した。じっちゃんの名にかけてね。

ゲームセットの後、たら、れば。言い出したらキリがないよな。って国見が言ってたし確定事項とするわ。

そもそもタバコ吸ったことない人には終始何言ってんだこいつ訳わかめになることはもうわかりきってるし、八百屋にサンマは注文しねえよって思ってる。

喫煙者がタバコに依存していく様って、客観的にしか見れないと思うから当事者の体験談でイメージの補充くらいの気持ちでね、たまごっちを見るような優しい目で見守ってほしいと思う。

まず喫煙者になるきっかけはチョづくところから始まりますよね。

そのための2ステップはソックタッチばりに欠かせない。

ひとつ目の難関は味。最後のキスはタバコのフレーバーを目指して。

喫煙者ならはじめて吸ったときにこう思ったはずだ。

(なんでこんなん吸うてんねん…)

もれなく私も思ったどころかその時美味しそうに吸ってたポーキーみたいな先輩に向かって「まっずうー!」って言い放ってしまうという苦い思い出があります。(タバコだけに)

あーたたち、イキがるためだけにみんなこんなもん吸ってるのか・・・? と。

そんなネスレベルの純粋無垢さゆえにその日から1年間はみんなが話の最中モクモクとしてる中、私だけがモクモクしないという時間があって。

でもなんかつまらないわけですよ。さらには、いいか!人生は長い!って英雄の父ちゃんが追い打ちかけてくるときた。

みんながセッター吸ったらヤニクラひどいとかさ、マルボロのロゴは白人主義の象徴だとかいう世界線の会話に入りたいし

吸ってるタバコにわざわざタバコくっつけてシガーキスとかしてイチャついたりしたいんですよ思春期のおなごは。

そんでみんなが当たり前のように毎日2箱とか吸うのを目の当たりにしてると今度は(回数重ねたら美味しくなるってどんな炎系のグルグルなの気になるわ)という好奇心も相まって、ついに喫煙行為を習慣づけることになります。

年頃のクソガキがタバコを吸うタイミングなんていうのは雑で、下手したらみんな集まったらずっと吸ってない?っていう頻度だし、

なんならプリクラ機の中でも吸ってたような哀れなティーン時代だったんです。

未熟な精神状態、つまりココロの隙間を埋めたい、なんて思いながら、浜崎あゆみの歌詞をプリントの裏に書きだし、その傍らで「あーいうぉんふぉげーっ!うぇんにゅーせいとぅみーすていごー!」とか言ってるうちはね

「吸ってないと落ち着かない」という状況をおのずと作り出すのです。

すかさず時間は元にはもどらない。ってあの顔で古賀さんが言ってた。

今思えばあれは警告だったのかもしれない。

そうしてこの中毒状態が出来上がる頃には味に慣れてしまうんです。

つまるところチョづくための最初の1歩を踏み出したことになる。これが初動。

チョづくためのふたつめのステップは「お昼代の500円はタバコとコーヒーに消える」というキャラ設定。

キャラ設定とか言いながら選択肢は2つで、もう一方のキャラは同じサイズのフルーツオレを買うマイノリティだから個性としてはコーヒー勢の方が弱い。

あと「コーヒーって言って飲んでるその500mlパックの雪印コーヒー、カフェオレだから。」って当時の私に雨宮さんに突っ込んでほしいし、

「ごはんを食べないことがかっこいい、ちゃり置き場で佇むシャギーな私、イケてる★」と思う具体的な理由を述べよ。って明和監督に詰められたい。

まぁそんな恥ずかしい思い出と願望はさておき、キャラ設定が成功すれば、完全にチョづくことに成功したと言える。

ここまでの過程を第一プロセス依存と名付けようと思うんだけど超よくない?

さあ厨二病の重症パターンをちゃんと踏んできたことは十二分に伝わった頃かと思うので、いよいよニコチン編に突入するYO。

かれこれタバコが当たり前になった喫煙歴3年目くらいには、もう家族の前で堂々と吸うようになってて。

それでも親子の絆は一方的に引っ張られるためにあるもんじゃないってことはちゃんと心得てるようないい子だったわけです。

言ってしまえばアルバ派ではなくてヒス派。

そういう風に受け取ってくれてかまいません。

でも父はあろうことか娘にショートホープの方が美味しいとマウントをとってくるぐらいの温床にはなってたんですね。

こうなってくるとストッパーは何もなくなるから自宅でモクモク、外でもモクモク。

倉庫番を片手間に、鈴木爆発の発売を今か今かと待ちながらヤニーし放題なわけですよ。

朝起きたらまずタバコ。

ご飯のあとは絶対タバコ。

こんな生活を続けてるとね、思いっきり吸い込むとさ、脳に行き渡る感覚ってのがどんどん強くなってくるんです。

これがそりゃもう快感でして。SAY YESかYHA YHA YHAかでいうと後者のような、そんなダークサイドオブザムーンなエクスタシー。

こうなるとニコチンをあらゆる感覚で感じ取らんと体が欲する状態に陥ります。これをTMレボリューションと言います。

実にシンプル。

どせいさんもびっくりででしょう。

こうして自他共に認めるニコチン依存者が完成し、今度はみつをが言う。

にんげんだもの。

さらに喫煙歴5年の頃には、1日およそ2箱半消費するか、たまに半をナタデココで補うぐらいのモンスタースモーカーにはなってまして。

ところがタバコをやめたいなどと1ミリも思ったことはなく、むしろ愛のある喫煙ライフを送っていた寄りの人間です。世界中の誰よりきっと。

すでに寂しさは昔よりも真実味帯びてきた頃だから、「一服」と題してスマートにタバコを嗜むようになってはいたんです。

モーニンググローリーなんて聞こえない。そんな状態。

タイミングもしかりで、ズレた間の悪さもなくコンスタントに摂取する。

そんな気取ったあいつ~と言われる私も確かにいましたけど、ほんとのところは何もかもを欲しがっていたよね。果てしないんだよ闇は。

ここでまた加賀さんにぼそっと言われるんだろうなっていうのはもう織り込み済みだからそろそろ仲違いかな。

いやチューキぐらいにしておこうかな。

僕ら必死でわかりあおうとしてたって言うけど、歯ぎしりしながらだし、思い出に寄り掛かるあなたを見たくはないので。

そんなこんなでタバコを吸う行為にどっぷり依存しちゃってた時は過ぎ、次男の妊娠まで飛ぶ。重圧に耐えながらね。

これはタイムアウトのない試合のおもしろさとか、ちょっと理解できないからっていう理由で飛ぶ。

長男の時はどうだったんだという批判はさておき、次男の妊娠と共にきたツワリとやら。

広田くん風に言えば「化け物め・・・」的なレベルのやつ。

半ば強制的にツーカーの仲だったタバコとは縁を切らされたんですよね。lalai・・・

やめてからニコチンが足りないなんてことは感じなくて、休憩する時間をなくしたことに焦燥感というか。

禁煙してからの私にとってのニコチンは牛乳の蓋でメンコをするのが「ポン」なのか「牛ペン」なのかぐらいどうでもいい。

そうなってくるとやっぱり行動依存に戻っていたんだな。

私の中で大切だったのはニコチンよりも喫煙行為そのものだったんだな。

そう感じる季節には思い出している横顔。

ふたりのヒーロー。

ー完ー

3000文字チャレンジ

今回お届けしたテーマは、前週の「あだち充」と今週の「中毒」のミックスでした。

次回もお楽しみに。

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