厚生労働省の調べによると、平成29年度時点で全国の待機児童は、定義内に現れていない「隠れ待機児童」を含めて9万人を超えると言われています。
長男が生まれてから保活にはことごとく失敗し、次男の出産ぎりぎりまで企業主導型保育園で過ごしました。
ここでは
企業主導型保育園に勤務していた私が
これから入園を考えている人へ
- 企業主導型保育園がどんなところなのか
- 企業主導型保育園をすすめる理由
- 入園申し込み前の注意点
この3つについてざっくりお送りします。
企業主導型保育園って?
企業主導型保育園とは、子ども子育て拠出金(いわゆる社会保険加入)を負担している企業等が設置している従業員が利用するための保育施設のこと。
簡単にいうと、会社がつくる保育施設です。
企業主導型保育園をすすめる理由は3つ
- 認可保育園並みの保育料
- 施設との直接契約ができる
- 保育者の数は認可保育園と大きくかわらない
①認可保育園並みの保育料
企業主導型保育園は、認可保育園並みの助成金が受けられるため、認可保育園に預けるのと変わらない金額で利用できます。
働くために預けて、高い金額を払っていては元も子もないので、大きなメリットの1つですね。
経済的負担が軽いのはほんとにありがたい
②施設との直接契約ができる
施設と保護者が直接的に契約ができることが最大の強みです。
自治体を介さずに直接申し込みが出来るので、選考ではありません。
なので時短勤務や、フリーランス、また求職中といった場合でも
”保育の必要性”の振るいにかけられることなく、申込先の施設がOKと言えば就労要件を満たしているだけで入園できます。
※地域枠の場合、保育認定は必要です
また、一時預かりを実施している施設もあるのでさらに受け皿は広くなってきています。
柔軟に運営できるから、利用者への対応もおのずと柔軟になる
③保育者の数は認可保育園と大きくかわらない
保育従事者の半数以上が保育士などの有資格者です。
さらに全ての職員に自治体が行う子育て支援員の研修を義務付けられているので、精神的に安心して預けることができます。
勤めていた保育園では1人に1人ついている日もあった
企業主導型保育園と事業所内保育の違いは?
簡単に言うと、
事業所内保育・・・・認可施設
企業主導型保育・・・認可外施設
ちょっとだけ詳しく書くと、
事業所内保育
従業員以外の子どもは定員の4分の1程度まで
企業主導型保育
従業員以外の子どもは定員の2分の1まで
※待機児童が極端に多い地域ではそれ以上設定できるところもあります
企業主導型保育園に入園する前に注意すること3つ
- 園の特色が多様
- 預けられる月齢が2歳児までのところが多い
- 園庭がないところが大多数
私個人の意見では3つあります。
①園の特色が多様
自治体を介さないからといって保育の質は監査や指導・抜き打ち調査もあるため、それなりのレベルを求められます。
ただし園による特色は認可保育園に比べて多様なので必ず見学してください。
見学ができないような怪しい園は避けた方がいい。
②預けられる月齢が2歳児までのところが多い
そもそも待機児童の数は1・2歳児が圧倒的に多いので、小規模保育が多いです。
そのため卒園までに認可保育園が決まらない場合は新たに3歳児からの預け先を確保しなければならないので保活は続けなければならないという点。
③園庭がないところが大多数
お散歩は近所の公園に行くことがほとんどです。
園庭を重視する親御さんは実際にいるので注意点としてあげておきます。
家庭的なところから、躾に重点を置いた園まで本当に様々。
どんなところに預けたいのかを明確にしておくと選びやすい。
自治体が企業主導型保育園を紹介してくれる場合もある
保育園の申請で自治体の窓口に行くと、職員から企業主導型保育園を紹介することも。
実際に私が保育園で事務をしていた時にお役所からの問い合わせがあり、自治体の窓口にきていた申し込み希望者の方と直接お話をしたことがあります。
認可保育園に転園して空きが出ることがあるため、問い合わせをしてみる価値は十分にあり。
とにかく行動を
毎日走り回って調べ回って大変な思いをしてる人にはもちろん、もうすでに動く気力すらなくしてる人も、子どもを信頼できる施設や人に見てもらうことってもう自分を救うことだと思うので、最後の力を振り絞って行動してみてほしい。
今日もおつかれさま